2014年度

第77回セミナー

テーマ「東京⼤学医学部分野別認証評価・初の試みを振り返って」
講師メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
⽶国 タフツ⼤学医学部教授
東京⼤学⼤学院医学系研究科医学教育国際研究センター 特任教授
(2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2015年3⽉27⽇(⾦) 18時00分〜19時30分
概要Lee先⽣は,東京⼤学医学部の⾃⼰点検評価報告書英語版をレビューした上で,2⽉中旬に⾏われた認証評価のほぼ全過程に出席されました.⽶国での⾃⼰点検評価,認証評価の経験を踏まえ,東京⼤学医学部が認証評価結果をどのように⽤いるかについての⽰唆をいただくと共に,認証評価に各医学部がどのような準備をすべきかについて講演いただきます.
資料ポスタースライド
講演ビデオ

第76回セミナー

テーマ「専門職連携教育(Interprofessional education︓IPE)の現状と地域住⺠を交えたトランスプロフェッショナルエデュケーション(職種を超えた連携教育︓Transprofessional education︓TPE)の事例研究」
講師春⽥淳志先⽣
東京⼤学⼤学院医学系研究科 医学教育国際研究センター、博⼠課程修了⽣
日時2015年3⽉19⽇(⽊) 18時00分〜19時30分
概要WHOは、1998年に⽣涯教育の⼀環として健康のために共に学ぶ教育として専門職連携教育(IPE)を紹介し、2010年には継ぎ目のない連携教育と協働実践の⾏動のフレームワークを作成しました。昨今⽇本の⾼齢化や複雑な問題の増加により現場での連携が必須となり、卒前から⽣涯学習においてIPEの必要性がいわれています。また「患者は病の経験、健康の社会的因⼦による影響をうけた特別な専門家である」という考えから、医療者教育に患者が積極的に参加する機会が少しずつ増え、地域住⺠を含めた職種を超えた連携教育(TPE)の必要性も増しています。そこで前半はIPEについての歴史・背景・カリキュラム・評価の枠組み・現在進めている研究について触れ、後半は医療専門職と地域住⺠の学習機会として健康教室をコンセプトにしたプログラムを開発し、そこでどのように医療専門職と地域住⺠は相互に学びあうのか︖をエスノグラフィーで明らかにした研究について共有します。
資料ポスタースライド
講演ビデオ

第75回セミナー

テーマ「アクティブラーニングを授業や臨床教育に巻き込むための効果的戦略」
“Effective strategies for integrating active learning into your classroom or clinic”
講師メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
⽶国 タフツ⼤学医学部教授
東京⼤学⼤学院医学系研究科医学教育国際研究センター 特任教授
(2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2015年2⽉27⽇(⾦) 18時00分〜19時30分
概要授業や臨床教育において,学⽣をアクティブラーニングに巻き込むための様々な⽅法について述べる.よくある教育的な問題点に対し、アクティブラーニングがどう改善できるだろうか.どのようにしてアクティブラーニングを始めるか,そして学⽣の取り組みの変化,学習の改善における効果をどう評価するかにも具体的に触れたい.
資料ポスタースライド
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第74回セミナー

テーマ「医学教育においてプロフェッショナリズムを進めるために」
Promoting Professionalism in Medical Education
講師ジェフリー・ウォン先⽣
(⽶国サウスカロライナ医科⼤学教授、平成24年度東京⼤学医学教育国際協⼒研究センター特任教授)
日時2015年2⽉2⽇(⽉) 18時00分〜19時30分
概要プロフェッショナリズムは医学における礎⽯である。医師としての役割における責務や、医療者が奉仕する社会の⼈々からの⾼い期待といったものがこれによって形作られる。医療プロフェッショナリズムの原則というものは必ずしも⾃明ではない。医療の専門家になろうとするものは、その諸原則を理解するため知的に教育されるべきである。ロールモデルとの相互作⽤によりプロフェッショナリズムの諸原則は学習者の中に徐々に取り⼊れられる。社会の⼈々は医療者に期待する分、その恩恵を受けることができる。本講演では、このダイナミックな教育プロセスがどのようになされるかについて探求してみたい。
資料スライド

第73回セミナー

テーマ“Letʼs discuss! Open Education and Its Implications for Medical Education”
講師〇宮川 繁 先⽣
マサチューセッツ⼯科⼤学 教授、東京⼤学 ⼤学総合教育研究センター 特任教授
〇メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
タフツ⼤学医学部教授、東京⼤学医学教育国際研究センター 特任教授
(2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2015年1⽉16⽇(⾦) 18時00分〜19時30分
概要Dr. Miyagawa will provide a brief history of Open Education, followed by a description of current MOOC usage including in the “flipped classroom”. Dr. Lee will then describe how MOOCs fit into the Open Education landscape for medical education, with implications for curriculum reform. A lively discussion should follow.
資料ポスタースライド(1)スライド(2)
講演ビデオ

第72回セミナー

テーマ「“Letʼs Discuss!” 学習者評価 そのII︓学習者評価を継続的改善にどう活⽤するか」
“Letʼs Discuss!” Assessment Part II:How do we use student assessment for continuous improvement?
講師メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
⽶国 タフツ⼤学医学部教授
東京⼤学⼤学院医学系研究科医学教育国際研究センター 特任教授
(2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2014年12⽉18⽇(⽊) 18時00分〜19時30分
概要前回11⽉のセミナーでは、コミュニケーション技法やプロフェッショナリズムなどを測定する複数の学習者評価の⽅法にフォーカスを当てた。引き続き今回は、コースやプログラムを改善し続ける助けになるような学習者評価の結果の利⽤⽅法を話し合いたい。タフツ⼤学や参加者の皆さんの卒前教育プログラムを例に⽤いながら、参加者のカリキュラムの⼀般目標を達成する、⼤学の使命を満たす、認証評価の要求⽔準を満たす、という3つをより効果的に⾏えるような評価の新しい利⽤⽅法を明らかにする。
資料ポスタースライド
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第71回セミナー

テーマ「”Letʼs Discuss!” 医学部学⽣の学習者評価︓認証評価に向けて」
“Letʼs Discuss!” Student Assessment: Do we know students are learning what we think we are teaching?
講師メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
⽶国 タフツ⼤学医学部教授、東京⼤学⼤学院医学系研究科医学教育国際研究センター 特任教授 (2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2014年11⽉28⽇(⾦) 18時00分〜19時30分
概要医学部の認証評価における重要な基準の1つは,「学⽣が教育アウトカムを満たしたことを確証するような評価の原則,⽅法,実施が⾏われていなければならない」というものである.達成したいと我々が願っているアウトカムに基づき,医学教育が⾏われている様々な場で利⽤可能な評価⽅法やフォーマットについて是非論議したい.教育の場には,インタラクティブな教室,シミュレーション,特に難易度の⾼い学習経験である多施設・多科を巻き込んだ臨床トレーニングをも含む.さらに,形成的フィードバックを提供するための個⼈データと,継続的なプログラム改善に必須となる集積データを追跡する際の技術利⽤についても触れたい.
資料ポスタースライド
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第70回セミナー

テーマ「タフツ⼤学のカリキュラム改⾰とその意義」
“Tuftsʼ Curriculum Reform and Implications for Medical Education”
講師メアリー・リー先⽣(Mary Yu-mee Lee, MD, MS, MA, FACP )
⽶国 タフツ⼤学医学部教授、東京⼤学⼤学院医学系研究科医学教育国際研究センター 特任教授 (2014年10⽉-2015年3⽉)
日時2014年10⽉30⽇(⽊) 18時00分〜19時30分
概要数⼗年にわたって基礎医学と臨床医学の統合による学習の改善という医学教育改⾰が叫ばれてきたが,医学⽣や教員にとってどのような変化が差を⽣むのだろうか.すでに研究,臨床,教育をやり繰りし,精⼀杯働いている研究志向の⼤学で変化を起こせるのか.タフツ⼤学の統合カリキュラムの例では,医学・⻭学・獣医学の4年分の教材がオンラインにて学⽣と教員が利⽤でき,評価は双⽅向学習に基づき,臨床スキルは学⽣間,あるいは学⽣-教員間のよりよい関係性により,批判的思考や問題解決スキルを伸ばしてくれる,というような双⽅向事例学習を通じた論点を提供してくれる.今回の講演において,改⾰プロセスにおいて鍵となるポイント,学⽣と教員へのインパクトをもたらす選択,得られた教訓について議論したい.
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第69回セミナー

テーマ「健康の社会的決定要因を学ぶ地域医療教育」
講師武⽥裕⼦ 先⽣
(順天堂⼤学医学部 医学教育研究室 教授)
日時2014年9⽉25⽇(⽊) 18時00分〜19時30分
概要「地域医療教育」で、⼤事なことは何でしょうか︖診療所⾒学や市中病院での臨床実習を地域医療教育と呼ぶこともあれば、保健所や福祉施設⾒学、あるいは離島・へき地での学⽣実習が地域医療教育と位置付けられることもあります。⽣活者の視点に⽴って医療をとらえ、健康に影響する社会的因⼦(social determinants of health: SDH)を学ぶためには、どのような教育が求められるのか。タイ、英国、⽶国医学部の取り組みを紹介します。地域で医療を提供するにとどまらず、地域と協働して社会的因⼦に働きかけ、健康をつくりだす活動をしている医師たちの姿もお伝えしたいです。
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第68回セミナー

ーマ「⽇本の看護︓現在と将来」
講師⼭本則⼦ 先⽣
(東京⼤学⼤学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 成⼈看護学分野 教授)
日時2014年7⽉28⽇(⽉) 18時00分〜19時30分
概要どのような職業も所属する社会の⽂化的背景や経済状況に基づいて機能しており、その機能は時代の変遷とともに進化するものだと思う。現在わが国では、154万⼈ほどの看護職が働いている。超⾼齢社会の⽇本で、看護はこれからどのように進化してゆけば、社会によりよく貢献できるのだろう。⽇本の医療は今後、医療経済的にも、⼈々のニーズによりよく対応するという意味でも、脱病院化が進み、在宅の場で展開されてゆくものと思われる。そのような今後の⽇本の社会で、看護師はどのような役割を担うことが求められるか、そのためにどのような教育・研究が求められるか、考えてみたい。
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第67回セミナー

テーマ「医療戦略の本質 病院が取るべき戦略」
講師⼭本 雄⼠ 先⽣
(株式会社ミナケア 代表取締役、ソニーCSLリサーチャー)
日時2014年6⽉11⽇(⽔) 18時00分〜19時30分
概要医療を取り巻く環境の変化から、近年病院経営について語られることが多くなった。その中では、財政の健全化に向けた業務効率の改善をもって経営戦略とすることも多いが、今⽇における医療の本来的役割を考え、その提供者たる医療機関が追求すべき価値や業務のあり⽅、実現⽅法について検討して選択していくことが本質的な医療戦略である。本セミナーでは、医療技術進歩や社会ニーズを踏まえた視点、発想から医療を捉え、その中で医療機関の果たすべき役割と進め⽅について論じ、参加者とディスカッションする。
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第66回セミナー

テーマ「総合診療を専門とする医師のコアコンピテンシー」
講師藤沼康樹 先⽣
(⽇本⽣活協同組合連合会医療部会 家庭医療学開発センター⻑)
日時2014年5⽉20⽇(⽕) 18時00分〜19時30分
概要プライマリ・ケア連合学会では2012年よりプロジェクトチームを⽴ち上げ、プライマリ・ケア連合学会で認定する専門医のコン ピテンシーについて検討してきた。⽇本で病院総合診療、家庭医療或いは地域医療、プライマリ・ケア等の部門で実際に仕事をしている医 師の活動範囲は非常に広く、これらを包含した医師像をまとめるのは困難をともなったが、 ⼀定の結論を得るにいたっている。今回の講演 では、コア・コンピテンシーの設定の枠組みと議論の経過を提⽰し、個⼈的な⾒解も含めて議論に付したい。
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第65回セミナー

テーマ「不正論⽂をなくする研究者教育〜医学雑誌編集者会議の取り組み〜」
講師北村 聖先⽣
(東京⼤学⼤学院医学系研究科 医学教育国際研究センター 教授)
日時2014年4⽉15⽇(⽕) 18時00分〜19時30分
概要⽇本発の不正論⽂が世間をにぎわせている。セミナーでは科学者の不正論⽂の歴史を振り返ることにより、不正のない科学研究者の育成の⼀助としたい。この中では、⽇本医学会の中にある⽇本医学雑誌編集者会議の取り組みも紹介したい。
資料ポスタースライド
講演ビデオhttps://www.youtube.com/watch?v=lfXCALmri0o

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