インドネシア

IRCMEでは、2005年から2012年にかけて独立行政法人国際協力機構(JICA)のプロジェクトを通してインドネシアの大学病院整備に協力しました。

【協力プロジェクト】

  1. 国立イスラム大学保健・医学部整備事業
  2. インドネシア大学整備事業

【背景】インドネシアは、数千の島々から構成されており、都市と地方で保健医療レベルや保健医療人材数に大きな格差があります。首都ジャカルタ市があるジャワ島の州は、他島の州に比べて乳幼児死亡率や5歳以下死亡率が低く、平均余命は高くなっています。また、医師の半数がジャワ島に集中し、そのうち4割は都市部のジャカルタ首都特別州に在住しています。こうした課題に対して、地域医療に従事する医師を育成し、地方の保健医療サービスの質を向上させるために、JICAは国立イスラム大学保健・医学部整備事業とインドネシア大学整備事業を実施しており、センターは研修員の受入れや調査の実施などを行ってきました。

1. 国立イスラム大学保健・医学部整備事業

(1)プロジェクト概要

1. 目的

国立イスラム大学の保健・医学部をハード面、ソフト面から支援することで、地方部・貧困層への医療高等教育の機会を拡大し、地方部へ医師、看護師を供給すること。

2.実施期間2005年4月~2012年5月(86ヶ月)

3.総事業費: 3,510百万円(うちJICA円借款対象額2,983百万円)

4.事業内容

① 校舎の建設(保健・医学部校舎、研究室、図書館等)、機材・備品の調達 
② 留学プロブラム:29名の教員が本邦大学の修士・博士課程に留学予定

(2)センターの活動実績

1. 事前調査の実施

旧JBICが融資の是非を検討するために必要な情報収集のため、北村聖教授(当時)と水嶋春朔講師(当時)が、2005年2月~3月に現地調査を行った。

2. 留学生の支援

事業開始後、留学プログラムの実施に関して専門家の支援が必要ということで、2006年5月に大西弘高講師が現地に行き、学位プログラムの方向性に関する医学部長との協議や博士課程進学希望者を選定するための面接を行った。

3. 医学教育短期研修の実施
① 研修目的: 地域医療に携わる医師の能力を強化するために、医学教育の理論と方法、 特に地域基盤型医学教育に関する知識や知見を習得し、 研修後に教育現場において実行する。
② 研修参加者: 国立イスラム大学保健・医学部教員20名
③ 研修期間: 2010年8月9日~20日(2週間)

4. 大学運営短期研修の実施

① 研修目的︓⼤学運営に関する戦略と⽅法についての知識を習得し、それを各々の教育現場において実⾏する。
② 研修参加者︓国⽴イスラム⼤学保健・医学部職員20名
③ 研修期間︓2011年7⽉4⽇〜8⽇(⽇本)、7⽉11⽇〜15⽇(マレーシア)

2. インドネシア大学整備事業

(1)事業概要

1. 目的

インドネシア大学医学系学部の施設整備を行い、インドネシアで初めての大学付属病院を建設することで、医学教育の改善と研究活動の強化を行うとともに、地方大学との連携強化を通じて、地方大学の医学教育の質向上に寄与すること。

2. 実施期間 : 2008年2月~2016年6月(101ヶ月)

3. 事業内容

①施設建設:医学部、歯学部の移設(新築)、大学付属病院の新築など

②コンサルティングサービス:大学付属病院立ち上げ支援、大学付属病院ガイドライン作成、地方大学との連携支援、日本の大学との共同研究・研修支援など

(2)センターの活動実績

医療人材開発政策専門家、医学研究専門家として、北村聖教授(当時)および大西弘高講師が以下の調査を行った。

    1. インドネシアの保健医療と医学教育に関する現状と課題の把握
    2. 事業の目的と方向性に関するインドネシア関係機関との協議
    3. 事業における技術支援内容の提案

 調査期間

    • 2007年8月~12月
    • 2007年8月29日~9月5日(8日間)北村聖教授
    • 2007年9月17日~9月22日(6日間)北村聖教授
    • 2007年9月19日~9月28日(10日間)大西弘高講師
    • 2007年10月22日~11月2日(12日間)大西弘高講師

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